2020 DESIGN AWARD
グッドデザイン

ハイテグラ
受賞対象名
内装仕上材 [ハイテグラ]
事業主体名
株式会社フッコー/ダイワセラミックス株式会社
分類
住宅用建材・建具
受賞企業
株式会社フッコー (山梨県)
ダイワセラミックス株式会社 (愛知県)
受賞番号
20G110654
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

概要

古くから伝わるタイルと左官というふたつの土ベースの素材を融合させることで”新しい質感”を生みだした内装仕上げ材です。下地とな るタイルそのものの凹凸形状(テクスチャー)を活かし、その上に?き落としの左官仕上げを施すことで光や照明による印影も加わって「自然の美」を最大限に 引き出します。

デザインのポイント
1.瀬戸の創作タイルに山梨の真砂土を上塗りしたタイルと左官の融合による新仕上げ材
2.5種のテクスチャーの専用タイルと?き落とし左官仕上げの組み合わせにより和洋様々なデザインにマッチする
3.調湿性、保湿性にも優れる自然素材(山梨県産真砂土)の土壁材
プロデューサー

株式会社フッコー 取締役副社長 杉山成明+ダイワセラミックス株式会社 取締役 大竹洋平

ディレクター

株式会社フッコー 取締役副社長 杉山成明+ダイワセラミックス株式会社 取締役 大竹洋平

デザイナー

株式会社フッコー 取締役副社長 杉山成明、技術部 深澤宏彰+ダイワセラミックス株式会社 取締役 大竹洋平

詳細情報

https://www.fukko-japan.com/products/hytegula.html

発売
2019年1月
販売地域

日本国内向け


建築デザインにおいて重要な要素である壁面仕上。タイル/左官材もその選択肢のひとつであるが、工期短縮をはじめとする建築市況の変 化により、双方の市場は年々縮小傾向にあります。ことさら住宅市場においては、外壁はサイディング仕上、浴室はユニット化、そしてシステムキッチンが一般 化しており、現場施工のタイルや左官は消滅しつつあります。 日本の伝統的な文化を継承するタイル/左官材の魅力を伝え、伝統技術の継承と両業界の発展につなげる意味でも、双方の良さをコラボレーションさせた全く新 しいデザイン製品を開発しました。 共に壁を纏う素材である「左官」と「タイル」のハイブリッドと、タイルの語源で「物を覆う」という意味の「tegula」を組合せ、「ハイテグラ」と名付 けました。

経緯とその成果

ダイワセラミックスはプリント転写や乾式/プレス工法による大量生産ではなく、「瀬戸」で産出される湿式の陶土(粘土)を真空型から 押し出し、気候に合わせて乾燥時間を調製し窯で56時間かけて焼きあげて製造する日本で数少ないタイルメーカーです。そのため、昨今のプリント転写や乾式 /プレス工法の量産タイルにはない、微妙な曲がり、濃淡、欠けなどの自然な表情が存在します。その「焼き物」に合わせる左官材はフッコーの製造拠点である 山梨県で産出される真砂土を使い、伝統的な左官掻き落とし工法で仕上げることで、両社の地場産地の土と伝統の重なりを新たなデザインとして表現しました。 近年需要が減りつつある伝統的な素材を使いながら一見して仕上げ方がわからないほどの斬新性を表現でき、日本の建築デザインに新しい意匠性を与えられたこ とに加え、業界の垣根を超えたコラボレーションによる製品開発の可能性に期待を持つことができました。

仕様

成分:陶土せっ器質タイル、真砂土(調質建材)ほか カラー:タイル:ブラック・ホワイト、左官材:白土・灰土・黄土 標準厚:13㎜程度~

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社フッコー+ダイワセラミックス株式
ハイテグラ製品紹介ページ
ハイテグラ製品カタログ
Spic & Span施工事例(インスタグラム)


審査委員の評価

タイルと左官の新しい掛け合わせにより、従来の塗り壁、タイル貼りとは違う新規性のある表現が評価された。それぞれの素材の魅力を引き出した魅力的な商品である。今後のバリエーションの展開にも期待したい。

担当審査委員| 橋田 規子   安積 伸   小林 マナ   小林 幹也  





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